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長い病気や逆境にある人へ

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私は長い闘病・療養生活を経験しました。そのとき心の支えとなった言葉をご紹介します。受験勉強とは直接関係ないかも知れませんが、こういった言葉を知っているか知らないかで、自分や家族が苦難にあったときの対処の仕方も大きく異なるでしょう。

天の将に大任を是の人に降さんとするや

天のまさに大任を是の人にくださんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめ、其の体膚をせしめ、其の身行おこないを空乏せしめ、其の為さんとする所を払乱せしむ。 心を動かし、性を忍ばせ、そのあたはざる所を曾益(増益)せしむる所以ゆえんなり。

天が重大な任務をある人に与えようとするときには、必ずまずその人の精神を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、その肉体を飢え苦しませ、その行動を失敗ばかりさせ、そのしようとする意図と食い違うようにさせるものだ。これは天がその人の心を発憤させ、性格を辛抱強くさせ、こうして今までにできなかったこともできるようにするためである。

孟子(下)』 小林勝人訳注 (岩波文庫) p.314

よく堪えぬいた試練

よく堪えぬいた試練は、もう二度とくり返す必要がない。だが、そうでない試練はまたやって来る。そこで賢明な人はかならずこう言うにちがいない。「一度はどうしても避けられないのだから、今それを十分に、徹底的にやり抜こう。そうすれば永久にそれから自由になれるのだ。」

眠られぬ夜のために(第二部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.67

心を落ち着かせなさい

多くの苦しみを受けること、これは避けられないものだ。だから、甘んじてそれに従いなさい。そしてできるだけ早く、できるだけ完全に心を落ち着かせなさい。その時はじめて、あなたは完成に到るまっすぐな道を進んでいるのである。

眠られぬ夜のために(第一部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.38

病気

病気は、それが正しく理解され善用されるならば、心の純化に到達する、手っとりばやい方法である。

眠られぬ夜のために(第一部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.28

病弱

病弱はすこしも善い事を行う妨げとはならない。これまで最も偉大な仕事をなしとげたのは、むしろ病弱者であった。それに、完全な健康をもっていると、必ずとはいわないが、精神的感受性の繊細を欠くようになることが実際少なくない。

眠られぬ夜のために(第一部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.90

あしたのことを心配するな

「あすのことは思いわずらうな、一日の苦労はその日一日だけで十分である」(マタイによる福音書六の三四)。

眠られぬ夜のために(第一部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.51

神を信じて

あなたはいたずらに心配したり、いろいろ将来の計画を立てたりして、そのために、最も良い仕事の時間を多くつぶすことは全くいらない。神を信じて、神の道を誠実に進もうと努めるならば、万事はひとりでに、しかもあなたが予期するよりも、はるかにうまく運ぶのである。

眠られぬ夜のために(第一部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.99

小さなもの

あなたが、ともすると暗い気分になりがちな時には、小さなものに眼をむけるがよい。小さい花、小さな動物、それから、(もし健康で天真爛漫ならば)幼児たちも、容易にある種の悦びを呼びさましてくれる。

眠られぬ夜のために(第二部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.277

ひき籠もっていなさい

もしあなたが心に深い傷をうけたように感じる時や、もはや自分の神経を支配できそうもない時には、そのような状態で人に会うことは避けたがよい。その痛みを人間にではなく、神に訴えなさい。そしてある程度落ち着きを取りもどしてから、人に会うようにしなさい。それができない間は、ちょうど動物が病気のとき本能的にそうするように、ひき籠もっていなさい。ところが、現代の人たちは、そういう時にかぎって、他人のところに押しかけて行く。だが、相手はたいてい彼らを助けてやることができないものだ。

眠られぬ夜のために(第一部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  pp.317-318

ほどほどの健康で満足する

肉体というものは、それ自身のためにあるのではなくて、精神のために維持せらるべき一つの機械である。従って肉体のために必要以上に心を労すること、さらにすすんで単に「健康のためにのみ生きる」こと、あるいは何はさておき健康のみ念ずることは、精神的な人間にとってはふさわしいものではない。・・・だから、この世では、まずほどほどの健康で満足することにしよう。

眠られぬ夜のために(第二部)』 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳 (岩波文庫)  p.89

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