6年生 冬休みの注意点

  1. アドバイス
  2. 6年生 冬休みの注意点

塾に通いすぎない

夏休みの繰り返しになりますが、朝から晩まで毎日塾に通い、宿題を全部こなそうとすると、学力は下がります。子どもの吸収力には限度があります。その限度を超える量の授業、宿題を与えると消化不良を起こし、あっという間に気力も思考力も失われます。塾が毎日あるようでしたら適当に間引き、家庭学習の日を設けるようにして下さい。

「家にいてもボーっとしているだけだ!」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、大人でも疲れたあとはボーっとする時間は必要です。ボーっとすることで、気力も体力も回復します。成長期の子どもにはなおさら必要です。しっかりボーっとできたあとは、必ず質の高い勉強ができますから、心配いりません。

「家にいても親とケンカになるだけだ!」という方もいらっしゃるでしょう。その場合、塾は託児所として考えてそれ以上を期待せず、宿題の量を減らし、その日を疲れを次の日に残さないように、睡眠時間をたっぷり与えて下さい。

親子でリフレッシュをはかる

冬は寒くて外出の機会も少なく、気分もふさがりがちです。入試のプレッシャーが最もかかる時期でもあります。子どもにストレスがたまらないように、週に1、2回は塾以外の外出に連れ出し、子どもの気分転換をはかって下さい。縄跳びやジョギングなど、適度なスポーツもおすすめです。運動をすることで、体のすみずみまで新鮮な酸素が行き渡り、「よし!頑張るぞ!」と、気分も前向きになります。

また、子どもと最も長い時間を過ごすお母さんが、ストレスを抱えていては元も子もありません。お母さんも必ずリフレッシュの時間をとって下さい。お父さんは、お母さんのリフレッシュに協力して下さい。

出来ない宿題・プリント・教材は捨てる

とにかくこの時期は、プリントやテストの山、山、山になります。全てを大事に取っておく必要はありません。プリントの山は、精神衛生上、大変悪いです。取っておいたところで、明日は明日でまたプリントは増えるのです。絶対にやるプリントだけを残して、あとはどんどん捨てていって下さい。捨てるのが不安なら、押し入れなど目に触れないところに保管して下さい。

「どれを捨てていいか分からない」という方もいらっしゃるでしょう。その場合は子どもに、「このプリント、やる時間ある?」と聞いて下さい。おそらく大半のプリント、教材、テストについて、「やる時間はない」と答えるでしょう。そういったプリントは迷わず捨てて下さい。机の前がスッキリすればやる気が出るように、プリントの山が消えれば、必ず新たなやる気が湧いてきます。

朝型に切り替える

受験当日の起床時間を計算し、毎日その時間に起きるようにして下さい。また、その起床時間から逆算し、子どもに最も適した睡眠時間、寝室に入る時間を割り出して下さい。そして、毎日規則正しい生活をして下さい。

また、夜にどういう食事をとると、翌朝目覚めが良いか・悪いかも、確かめて下さい。

最後に、試験当日に些細なことで慌てふためいたり、親子でケンカをしたりしないように、親は普段からの心の修養を心がけて下さい。

不安で胸が押しつぶされそう・・・

はじめての子ども、はじめの受験で不安で胸が押しつぶされそうな、心優しい母親へ。親の心配性は、<親の不安・心配>→<子どもの不安・自信喪失>→<親の不安・心配>という負のサイクルを生み出します。この連鎖を生み出さないためにも、まずは自分のところで不安を断ち切らないといけません。

心配してもどうしようもないことについては心配しないこと。理性と意志の力で、心を乱すような情報については、耳を塞ぐか聞き流すこと。中学受験を通じて、子どもだけでなく親も成長しないといけません。何があっても慌てず驚かず、どっしり構えて、子どもに安心を与えて下さい。

それでもどうしても不安がおさまらないようでしたら、目をつぶり、手を合わせ、心の中の神様に祈り、あとすべてを神様に任せてください。祈りのは恥ずかしいことではありません。祈りは、自ら謙虚になり、清く、正しい行いを心に誓う厳粛な行為で、精神の刷新と内面の平和をもたらします。そして普段は規則正しく、善い行いだけを努めるようにして下さい。あなたの純粋さに応じて、子どもに最も良い結果が与えられるでしょう。