受験が終わったら

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皆さん、長い受験生活お疲れ様でした。ここでは、中学受験を終えた子どもたちに読んでほしい本を紹介します。

『自助論』S.スマイルズ著 竹内均訳(知的生き方文庫)

「天は自ら助くる者を助く」という独立自尊の精神を広めた、古典的名著。世界的な偉人や無名の成功者の生き方の例がたくさん引用されています。中でも最も勇気づけられるのが、少年時代は劣等生だった偉人や成功者のエピソード。

持って生まれた才能ではなく、その後の努力や勤勉、自己修養が最も大切であるということが分かります。これを読んで「よし!ボクも頑張ろう!」と発奮しない若者がいるでしょうか。

 また、リー将軍が片腕としていちばん信頼していた副官のストンウォール・ジャクソンは、若いころはもっぱらノロマで通っていた。ウェストポイント陸軍士官学校に入学しても頭の回転は相変わらず遅かったが、その分人並み以上にねばり強く勉学に励んだ。宿題を出されると、中途半端で妥協せず完全にマスターするまで取り組んだ。また、知ったかぶりをするような真似もしなかった。

 ある友人は、当時のジャクソンについて次のように述べている。

 「その日の暗記問題について教官から質問されると、彼はいつも“その問題にはまだ手をつけていません。昨日と一昨日の課題をマスターするのに一生懸命だったものですから”と答えていましたよ」

 こうしてジャクソンは、七十名のクラスを十七位で卒業した。入学時の成績はおそらく最下位のはずだから、五十三名の生徒を追い越したわけだ。「学校が四年制ではなく八年制だったら、彼は文句なく主席で卒業しただろう」と同期の生徒は口をそろえて語っている。

『自助論』 S.スマイルズ著 竹内均訳(知的生き方文庫)p.233

『東大生が選んだ勉強法』東大家庭教師友の会編著(PHP文庫)

特にこの本というわけではありませんが、この種の常識的な本を1冊読んでおくのも損はありません。東大合格者の記憶法、ノートの取り方・書き方、参考書・問題集の使い方、時間の使い方、モチベーションを維持する方法などについて、いろいろな方法が紹介されています。それらの中から自分にあった方法を見つけ、いずれは自分なりの方法にまで昇華させると良いでしょう。